【6/8(日)コケ観察会「箱根Moss Walk」のお知らせ/最近の取材記事、「新コケ図鑑」の韓国語版出版など

今年は3月から6月まで毎月コケ観察会の講師をつとめさせていただく機会に恵まれ、嬉しい限りである。

何が嬉しいって、コケ観察会の「講師」という役は一応もらうけれど、何よりその場を楽しみ、刺激をいただいているのはこの私だからだ。


まず、必ずと言っていいほど下見の時より観察会当日の方が多種のコケが見つかる。

私がふいに見つけることもあるが、多くの場合、参加者の方が新たな種を見つけてくださる。

とくに子供たちの目はすごい。視界が大人よりも低い位置にあるからだろうか。

先週の京都のコケ観察会でも、小さなコケ(おそらくツヤゴケの仲間)に若い針状の胞子体が数本伸びているのを

小学生の男の子が「これも胞子体?」と言いながら見せてくれ、「え、どれどれ~?」と言いながらも

心の中では「ヤラレタ!」と「お見事!」の板挟みのような気持ちに…(笑)。


また、観察会の中ではコケの繁殖方法の一つとして無性芽についてよく説明するのだが、

「雌株は胞子体をつけるので、無性芽は雄株だけがつくるものだと思っていた」

と観察会の終盤に複数の方から言われたのも、私の中ではけっこう衝撃的だった。


ひとえに私の言葉が足りていないからそういう誤解を生んでしまったのだろうが、

つまりそれは、それだけ私が専門的なことを「当たり前」でしゃべっているということにほかならない。

初めてコケを知ろうとしている人には全然通じていなかったということを思い知り、

『初心者に最もわかりやすい講座を行う』ことを掲げている者として、改めて初心に返るような気持ちになった。


そんなこんなで、やはり一人よりも複数でコケ観察するのは楽しいのである。



さて、そんな私ですが、6月には遠征して、なんとあの箱根美術館でコケ観察会の講師を務めさせていただきます。

箱根美術館の苔庭は、いまから15年ほど前、コケに興味を持つようになってから最初に魅了されお庭でした。

その後、拙著『コケ見っけ!日本全国もふもふコケめぐり』でも紹介させていただき、

ついには観察会までさせていただけるとは、感無量です。



【日程】 2025年6月8日(日) 

【集合場所】 箱根美術館(〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300) 

【集合/解散時間】 午前回…集合10:30 / 解散12:30頃 

          午後回…集合14:00 / 解散16:00頃 

【参加費】 6,000円(税込)  

     ※入館料(通常価格1,430円)込み、カプセルテラリウム(定価500円)のお土産つき 

【参加費お支払方法】 銀行振込もしくはクレジットカード決済 

【参加可能人数】 各回先着15名 

【ゲスト講師】藤井久子


詳細・お申込みは、株式会社Feel The Gardenのこちらのサイトへお願いします→ 


すでにお申込み受付が始まっており、席数が限られてきていますので(2025.4.22現在:午前残り2枠、午後残り9枠)、

ご興味のある場合はお早めにどうぞ。


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4月初旬になりますが、路上園芸鑑賞家・ライターの村田あやこさんに取材していただき、

下記のような記事をフリーランス協会のブログに掲載していただきました。

 私の場合、かなり独特な道を歩んでおりますが、これから新しいことにチャレンジしようと思っている人、単純にコケに興味がある人などに何か響けば幸いです。



村田あやこさんの記事はこちらから読めます。→ 


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最後に。昨年に出版しました『知りたい会いたい 特徴がよくわかる 新コケ図鑑』の韓国語版がでました!




내 책을 많은 한국인에게 읽어주고 싶습니다.

(私の本をたくさんの韓国の人に読んでもらいたいです)

  ※WEBの翻訳機能で書いているので合っているかはわかりませんが…。


近年、主に苔テラリウム関係で日韓の繋がりを感じていたところだったので大変嬉しいです。

去年の苔祭りでお会いした皆さんにも手にとってもらえてたらいいなー。

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