2025春のコケ関連イベントあれこれ
前回の投稿は私の告知のみになってしまいましたが、この4月後半~5月はコケのイベントが目白押しです。
関西に集中していますが、ご興味ありましたらぜひ足をお運びくださいませ!
(その1)
『滋賀のコケ植物とその研究史 ~コケに魅入られた人々の系譜~』
滋賀県立琵琶湖博物館
滋賀県にゆかりのある研究者の軌跡を追いながら、
滋賀県のコケの植生の豊かさや注目すべきコケについてまとめたギャラリー展示。
観察会(初回4/27は開催済み、次回は6/1)、トークイベント(オンラインも可能)もあり。
お恥ずかしながらコケの研究者の方々については私はあまり詳しくなく…。
ただ、このポスターにお顔が載っている笠井譲さんとだけは面識があり、コケについていろいろと教えて頂いた。
X(当時Twitter)で滋賀県内のコケについて頻繁に更新されていて、
興味がある人からの質問にも丁寧に答えられていたのが印象深い。
まだそうお歳ではなかったのだが、コロナ禍前に急逝されてしまった。
あまりに急なことだったので、いまでも滋賀県内のどこかでコケを探しておられるような気もしている。
とても目がよく、微小な蘚類をはじめ滋賀県新産種を多数見つけられた人でもある。
滋賀県内のコケの分布をまとめた『滋賀県のコケ植物とその分布」(2018)にも笠井さんの成果が反映されている。
琵琶湖博物館HP→ ☆ 6/1(日)のコケ観察会は要事前申込み。先着12名。
(その2)
『第2回 苔類だけのコケ展』
梅小路公園 緑の館
コケはそのからだの構造の違いから蘚類(せんるい)・苔類(たいるい)・ツノゴケ類の3グループに分けられる。
コケに興味を持ち、だんだん好きになってくると、自分の「お気に入りのコケ」ができるものだが、
さらにその次の段階として、「蘚類派」か「苔類派」かの2派に分かれる。
これは完全に好みの問題で、世の中が「イヌ派」と「ネコ派」に分かれるのとほぼ同じだと考えてよい。
※ちなみにツノゴケ類は他2グループに比べて圧倒的に種数が少なく、見かける頻度も低いためか、
「私はツノゴケ派」という人にはこれまで出会ったことがない。
本展は、私が所属するコケの愛好会「岡山コケの会」の関西支部の「苔類派」が中心となった企画・展示。今年で第2回。
生きた苔類を100点以上展示し、それらを顕微鏡でじっくり観察できるほか(顕微鏡の使い方も教えてもらえる!)、
拡大写真による解説も充実。また、会場に隣接する「朱雀の庭・いのちの森」でガイドによる庭園ミニツアー(先着順)もあり。
会場ではルーペの貸し出しもしていますが、マイルーペをお持ちの方はぜひご持参ください!
(公財)京都市都市緑化協会 HP→ ☆
(その3)
『KOBEテラリウム展 2025』
神戸市立森林植物園
神戸市立森林植物園の森林展示館1階にて開催。
今回は、テラリウムの中でコケとシダのコラボレーションが見られそうです。
そのほか、コケ、シダ植物のパネル展示 、コケ植物のDVD上映 、コケとシダに関する本の紹介 、
テラリウムに関する相談 、藤井久子さんコケグッズコーナー(目下内容考え中!) 、苔テラリウム作家「こけもす」さんの作品展示等々…。
また、苔テラリウム作家さんたちによるワークショップもあり。
会期がたった2日間しかないので、お見逃しなく!
なお、広大な森林植物園内にはさまざまな場所にコケが生育しているので、園内散策もおすすめです。
神戸市立森林植物園HP→ ☆ ※ワークショップは事前申し込みが必要なものもあるので要チェックを!
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