日本蘚苔類学会第55回大阪大会、無事終了!

▲大会最終日にバスで帰る参加者たちを見送る



8月7日(金)~9日(日)の日程で開催された日本蘚苔類学会の大阪大会が無事に終わった。

「大会」は年に一度の学会の研究発表会であり、毎年夏に日本国内のどこかで開催される。

 奇遇にも昨年の滋賀大会に続いて今回も関西での開催。 


大会のメインとなる中日の研究発表会はもちろん、初日の特別イベント、最終日のエクスカーション(野外観察会)もすべて、

今回は大阪府の南部に位置する貝塚市の「少年自然の家」で行われた。 


 ちなみに私自身は15年ほど前に学会に入会し、これまで大会に参加できた年もあれば、不参加だった年もあったが、

・奈良大会/2011年(第40回)

 ・岡山大会 /2013年

・鹿児島 屋久島大会 /2016年(第45回)

・福岡大会 /2019年

・高知大会(オンライン)/ 2020年

・宮崎大会(オンライン) /2021年(第50回)

・島根大会(オンライン)/2022年 

・山形大会/2023年 

・滋賀大会/2025年 

・大阪大会/2026年(第55回) 

と、記憶に間違いがなければこれまで10大会くらいは参加できたようだ。

参加できなかった年は子どもの出産前後など何かしらのイベントがあって行けなかったと思われる。

それくらい、基本的には出来る限り毎回大会には参加したいと思っている派だ。


とはいえ今回のように大会実行委員として大会運営のスタッフ側になったのは初めてのこと。 

研究発表もしない一参加者と大会運営スタッフはまるで心持ちが違うし忙しさも違う…(当たり前か)


オカモス関西のボス・Mさん、奈良の蘚類の重鎮・Kさんを中心に開催の約8か月前から準備を進めてきたが、 

最後の1か月は本当に慌ただしく、Mさん、Kさんと一日何通のメールのやり取りをしたことか。


 とくに開催の2週間くらい前からはもう動き出したジェットコースターに乗っているような状態。

 …ガッチャン…ガッチャンとレールを進むごとに物事が1つずつ決まっていく。

日に日にスピードが速くなるなかで、細かなことから大きなことまで必要なことをすべて決めていかなくてはならない。

そして決まったらもう後には引けない。レールの上を走るジェットコースターに退路はなし、前進あるのみである。


さらに最後の1週間前はなんと台風13号が沖縄襲来の予報!

 初日の特別イベントのゲスト講師である盛口満さん(別名ゲッチョ先生。沖縄在住)の飛行機が飛ぶのか飛ばないのか、 

毎日天気予報を睨みながら双方でやり取りし、結局、開催3日前に盛口さんのご来阪は断念…。 

急きょ、講演会をオンラインで行うことに。


そしてこれまで寝る間も惜しんで準備を進めてくださったKさんが開催1週間前に夏風邪。 

さらに私自身もまさかの開催2日前に38℃強の発熱。私は初日は欠席せざるを得なくなってしまった。

 結局、初日はMさん、病み上がりのKさん、そして会場のセッティングや受付係、誘導係、

野外イベントのガイドなどを行う実行部隊の皆さんにお任せ状態になってしまい、大変申し訳なかった。 


それでもどうにか2日目からは参加でき、私も大阪大会の一員となることができた。


事前の運営委員会側の積極的な呼びかけも功を奏したか、参加者も近年に珍しい100名以上の大所帯、

さらにこれまたここ最近では珍しい、参加者全員が収容できる宿舎つき会場だったので、

とくに懇親会は時間を気にすることなく、かなり遅い時間まで盛り上がった(遅い人で12時近くまで!)。

会場に大小さまざまな島ができ、皆さんがそれぞれにコケの会話で楽しんでおられる様子に私は感無量。

そうそう、こういう場面をみたかったんだよなぁ!


▲懇親会の一コマ(怪しくありませんよ~)。第1回大会から参加し続けているK先生の〝コケ万歳〟。

この万歳は毎年恒例となっていて、これをやると学会員の士気が不思議と高まる



▲大阪大会ということで、少年自然の家にムリを言ってできるだけ大阪らしい食べ物を用意してもらった



▲同じく懇親会にて。その昔、たこ焼き屋だったという岡山のKさんと、

Kさんから焼き方を伝授されたという茨城のUさん、奈良のKさんの3人に焼いてもらった贅沢たこ焼き



▲関西は苔テラリウムのメッカ!ということで会場の一部屋が苔テラルームに。

「ちょっとひと息入れたい」という参加者に人気で、いつの間にか憩いの場と化していた



▲会場の一部屋がバザー会場に。なお、この部屋は初日は顕微鏡部屋として同定大会が開かれた


▲バザーで破格のお値段で売られていた井上浩先生著のご本2冊と学会オリジナルグッズのトートバッグと野帳、

そしてオカモス関西で最も手先が器用といわれるYさんお手製のコケ観察グッズを購入



 ▲最終日のエクスカーションは少年自然の家にほど近い秋山川遊歩道へ。

壁面のコケを見ている蘚類の大家・K先生とK先生の解説が聞きたい参加者の皆さん



▲タチヒダゴケよりもより小型の近縁種、コゴメタチヒダゴケだったかコタチヒダゴケだったか…(K先生に教えてもらったが失念!)。

今回は裏方として動いていたのでコケをまともに観察することできず、写真もほとんど撮れなかった…



▲オオシラガゴケ。今回のフィールドのどこにでも生えており、こんなにあちこちに生えている姿を初めて見た

「胞子体は稀」と言われるが私は見たことがない。大型のコケなので、あれば目立つはずだが今回も見つからず



▲ナギナタタケかな?地面はごつごつの岩場でほとんどコケ(苔類)から生えているといっても過言ではないようなキノコ



真夏の晴天のなか汗もほとばしる3日間だったが、よい大会だった。

準備を進めてくださった皆さん、 当日に円滑な大会運営のために動いてくださった皆さん、 

大阪大会に参加してくださったすべての皆さんに感謝いたします。

ご不便おかけしたこともあったと思いますが、

皆さんにとっても大阪大会がよい大会だったのなら嬉しいです。


なお、 来年2027年は埼玉での大会開催がすでに決定している。 

次回は一参加者に戻って再びコケの世界に没入したい。いまから楽しみで仕方ない。



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