復活の2022年コケサロン観察会
コロナ禍で3度目の年末年始。この1年の中でも複数回の「第〇波」があったものの、
「新型コロナウイルス」が何者なのかわからないまま過ごした初年に比べ、少しは心構えもできて、
例年通りの〝いつが仕事納めかわからない〟まま、私は年末年始に突入している。
とはいえ、現在も第8波のまっただ中。友人知人も罹患し、医療現場も逼迫していると聞く。
行動制限のない年末年始だが、引き続き気を付けて過ごさねば。
皆様もどうぞ引き続き、ご自愛ください。
さて、今年もっとも嬉しかったのは、コロナで緊急事態宣言が出されて以来、開催中止となっていた
岡山コケの会関西支部のコケサロン観察会(コケ観察会)が2年ぶりに復活したことである。
※岡山コケの会:コケの愛好会。岡山県に本部がある全国組織。
関西支部では、毎月1回の観察会とミーティングがもう10年以上前(いやもっと前からかも…)から
定例で、1か月に2回は関西のコケ好きたちが集う機会があった。
コロナ禍に入り、ミーティングについては支部長のMさんの素早いご判断によってzoomに切り替えられ、
なんとか画面越しに皆が顔を合わせる機会が設けられたが、観察会の続行はさすがに難しく、
ここ2年はずっと開催を見合わせていたのだ。
しかし、今年5月。これまで午前中から昼食を挟んで夕方まで行っていた観察会を、
午後イチ集合にして2~3時間ほどの短縮バージョンでテスト開催してみようということになり、
以降、12月まで今のところうまく進んでいる。
午後からになったことで、これまで平日は勤めのために参加できなかった人が、
「半休を取ればよいので」と逆に参加できるようになった利点もあった。
私にとってもやはり開催日の午前中が家事や仕事のための時間に充てられるので、
この短縮バージョンがかえってありがたかった。
短時間といっても、3時間ほどあればそれなりにコケは観察できる。
何より皆でコケについてあれやこれやと直にコミュニケーションが取れることは、
短い時間でも充実感に満ちていて、いつだって楽しい学びの時間となる。
そうそう、これこれ。
やはり私の人生にはこれがなくっちゃ。
来年もこういう時間がたくさん持てますようにと祈りつつ、
今年参加したコケサロン観察会の様子をダイジェストでご紹介しよう。
【第1回】2022年5月 京都府八幡市
▲ラセンゴケ。一部に霧吹きを吹きかける。わりと素早くモコモコと膨らむ。
▲ラセンゴケから若い胞子体が伸びている。
「そういえば、ラセンゴケの胞子体って見たことないかも」と皆で盛り上がる。
成熟するのは秋ぐらいだろうか。
▲ヘチマゴケの大群落が花盛り
【第2回】2022年6月 兵庫県三田市
▲変形菌か菌類か?!
▲コケ愛好者の観察会に変形菌愛好者現る(なので落ち葉を見ています)
【第3回】2022年7月 大阪府高槻市
▲Mさんによる〝三大まちがえやすいウロコゴケ科のコケ〟
------------- 8月は暑いのでお休み---------------
【第4回】2022年9月 大阪府交野市
【第5回】2022年10月 和歌山県橋本市・・・都合により私が欠席
【第6回】2022年11月 大阪府豊能町・・・都合により私が欠席
【番外】2022年11月 京都府立植物園「苔・こけ・コケ展」
【第7回】2022年12月 滋賀県栗東市(人数限定)
【第8回】2022年12月 大阪府大阪市(観察会&納会)
▲わたしは初見のオオミゴケ。胞子が通常のコケよりかなり大きいことから「大実苔」とのこと。
▲Sさんがオオミゴケの胞子の顕微鏡写真を見せてくださいました
▲納会。プレゼント交換でジャンケンポン!
▲納会で行われたバザー。主にMさんがご自宅の蔵書やグッズをご提供くださいました。
ほしかったこれ、ジャンケンで負けてYさんのもとに。
いつも観察会の段取りをしてくださる関西支部のSさん、Mさん、いつも現地で集合写真を撮ってくださるHさん、そして各観察会でご一緒した皆様にも改めて御礼申し上げます。
来年もこのような楽しい学びの観察会を続けていけますように。
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